2024年 シルバーウィークの週末に、釜山と慶州を訪れる 第3日目の2 慶州ユネスコ世界遺産ツアー

2024/10/02

釜山 韓国

t f B! P L

釜山3日目。Klookの英語ツアー「慶州ユネスコ世界遺産 日帰りツアー(釜山発)[B-1] 日中&ナイトツアー」、2024/9/22です。168階段をのぼった話の続きから。







トイレに寄ってから集合場所に向かいます。若い女性がいて、同じく参加者と思いきや、ガイドさんでした。自己紹介などしてバスに乗りこむ。東京、大阪、京都、福岡に来たことがあるらしい。韓国人に日本は人気だそうな。この日は8人の小規模グループだそうです。多い時は40人くらいになるんだとか。

2箇所回ってお客さんをピックアップ。色々な国からの参加者でした。ガイドさんはいま大学生で、国際文化とかを学んでいるそうです。今が最後のセメスターなんだとか。

みんな揃ったところでガイドがありました。

  • 今日行くのは慶州。歴史的シティで世界遺産があるところ。
  • まずは歴史のおさらい。1-6世紀は3つの国があった。三国時代の中で、6世紀に新羅が強くなった。新羅が朝鮮を統一し統一新羅となった。その後は高麗(Koryo)。Koreaの元になったとされる。その後李氏朝鮮になって今の政府につながる。・・・という説明があったのですが、国名が英語で説明されるので、朝鮮・韓国の歴史を日本語の漢字で習った者としてはついていくのが辛い。調べたところ、例の三国は以下のように表現されるらしい。
    • 新羅 (Shilla or Silla)
    • 百済 (Baekje or Paekche)
    • 高句麗 (Goguryeo or Koguryo)

今日のコースの説明もありました。

  • まずは統一新羅時代のお寺「仏国寺(Bulgksa Temple)」へ。
  • 続いて「慶州校村マウル(Gyochon Traditional Village)」へ。ランチの後自由時間。
  • その後「天馬塚(Daereungwon Royal Tomb)」と「ファンニダン-ギルロード(Hwangnidan-gil Road)」へ。ここで夕食の時間となります。
  • その後2カ所へ。「慶州東宮と月地(Donggung Palace & Woluji Pond)」で日没の中建物を観る。
  • 最後は有名な橋「月精橋(Woljeong Bridge)」で締めくくり。

バスは高速道路を走ります。ガイドさんより、お昼はみなさんで一緒のところに行くと知らされました。メニューを選ぶように言われる。ウェブでグループチャットがあって、そこにメニュー画像が投稿されており、それを見て選ぶスタイル。ビビンパの店ということだったので、私はビビンパとビールをセレクトしたのでした。

「仏国寺(Bulgksa Temple)」に到着です。お寺の入り口でガイドさんによる説明がありました。ちょっと上手く英語を聞き取れなかったのですが、伝説では、奴隷だった人が、奴隷から脱却するのはどうすればいいかと僧侶に聞いたら、全額寄付しろと言われ、全額寄付して生まれ変わって高貴な人間になったそうな(すいません、聞き取りに失敗した都合上、かなり怪しいです)。日本語の説明もあって、日本との戦争、豊臣秀吉の朝鮮出兵の第一弾である文禄の役で石像物以外は消失し、再建されたものでした。

門を通ります。真ん中は高貴な人用なので、参拝時は通りません。昨日のガイドさんからも同じような説明がありましたね。



メインの建物です。その前にある階段は「橋」と呼ぶそうです。階段とは呼びません。ブッダと世界を繋ぐまさに橋だからだそうです。「青雲橋・白雲橋」です。


日本でいう「手水」のスポットがありました。こちらでは「薬水」と呼ぶそうです。飲むと病気や心配事を取り除くんだとか。プラスチックの桶が置いてあって、それに水を汲んで飲みます。無論口はつけずに飲みました。


脇の入り口からお寺のメインのエリアに入ると、2つの仏塔(パゴダ)がありました。シンプルな「釈迦塔」と手の込んだ「多宝塔」があり、多宝塔はコインの裏側に描かれているそうです。ライオンの像があって、かつては4つだったのが、戦争を経て今は1つのみになってしまいました。

しばし自由時間。カラフルなランタンが並んでいたので、写真を撮る。集合して、ガイドさんと一緒に再びランタンの場所へ。美しい。願いを書いて吊るします。ランタンの色に意味はないそうですが、白は死んだ人用なんだとか。49日後に死後の願いを書くそうです。ランタンを下から取ると綺麗だよ、と教えてもらったので、みんな各々写真を撮りました。

ランタンが並ぶ場所の後ろの建物「無説殿」は勉強の場所。サリーがあると言っていました。仏舎利ですかね。パゴダの下にいれるそうです。部屋に入って仏舎利を近くで見れました。なんなのか、科学的にはわからないとか。

続いては「観音殿」です。観音様は男性とも女性とも言われています。

「毘盧殿」です。毘盧遮那仏がいます。手を結んでいる形には意味があって、ブッダと人々が一つであることを示しているそうです。

「極楽殿」。こちらも日本との戦争で無くなってしまい、再建されたものです。火といえば猪だそうで、猪が火から寺を守っています。建物の額の後ろに豚が隠れていました。こういうのはガイドさんがいないとわからないものですよねえ。



駐車場に戻る。「石窟庵石窟」が近くにあるのですが、コース的にそこには立ち寄らず。いつか行きたいなあ。バスに乗り、出発です。慶州校村マウル(Gyochon Traditional Village)まで30分程度。ランチのお店もそこにあるそう。しばしうとうとして到着。

レストランに行く道すがら、インジョルミ(Injeolmi)のお店がありました。韓国の伝統的なデザートだそうです。あとで食べてみることにしよう。

レストラン「A 300 years restaurant of Gyochon」へ。14時過ぎていたのでお腹はぺこぺこ。席が限られていて、他に3人の皆さんと一緒の席になりました。ビビンパ到着。量はそんなになかったですが、美味しかったです。ビールは注文から漏れたようですが、まあそこまで飲みたいわけではなかったのでよしとする。

同じテーブルの4人で少し話になりました。男性2人組はマレーシアからだそうです。どこ出身だと思う?と聞かれてインドと答えてしまいました。おいおい、と言われてしまった。ごめんなさい〜。

食後は会計を済まして外へ。同じビビンパの方と一緒のレシートでして、お互い現金を出し合って、私が会計をしたのでした。

出るとインジョルミ(Injeolmi)のお店が賑わっていました。テレビの撮影か何かが行われていたようでした。芸能人っぽい男女が賑やかしをしていましたね。餅を配ったりもしていました。

レストランの前が集合場所でした。ガイドさんが食事を終えてやってきて、その場にいる方々で語学の話になりました。今回の参加者は語学に励んでいる人たちが多かった印象。複数の言語を話せる人もいました。すごいなあ。その人曰く、フランス語は難しいらしい。数字を表現するときに計算しなくてはいけないんだそうです。算数苦手な私には無理だな。ガイドさんは日本語も知っていて、少し話をしてくれました。聞くと日本語を高校で学んでいたそうです。日本語は彼女に撮っては学びやすかったらしい。「簡単」という言葉の意味を忘れていたらしく、easyだよーと教えてあげたりもしました。このガイドさん、語学を学べる高校に通っていたそうな。だから英語も話せるし、この語学力なんですね。

みんな揃って次の見どころに行く。・・・と、とある女性とすれ違いました。あれれ、昨日のガイドさんじゃないですか。向こうも気づいたようで近寄ってきます。思わずNice to see you again.と言ってしまった。日本語のガイドさんだったんでした。いやーしかし奇跡的な出会い。ガイドさん「そで触れ合うも多生の縁」と言っていましたもんねえ。まさかこんなにすぐ会えるなんて。本当にご縁というものです。

この村は学校でした。リッチな人がこのエリアに移ってきて学校を作ったそうです。ノーブレスオブリッジを知っているかという問いかけがガイドさんからありました。一応知っていました。高貴なるものの責任ということで、リッチな人たちは富をコミュニティに還元したとのこと。日本と韓国の戦争時も独立をサポートしたそうです。

メインの建物へ。儒教で男女が分かれていて、メインの建物は男性のみが使用できました。換気と召使が来るように下に空間があります。

6つの教えがありました。一番下に書いてあったのは嫁は3年間木綿の服を着ろとのこと。質素な生活が強いられたわけです。教えが書いてあるところの下には、ご飯を入れる箱がありました。余裕がある人がご飯を入れて、貧しい人々はご飯をそこから取ることができました。

昔の冷蔵庫。キムチを発酵させた甕です。地中に入れていたそうです。発酵は英語でferment。この単語を覚えた時には「けっ、一生使わんわ!」と思っていましたが、キムチの説明で聞くことになろうとは。英単語はたくさん覚えないといけませんねえ。

ヒーティングシステムがありました。かまどのところで火を炊いて、熱気が上に登って、石が温められて建物が暖かくなったそうです。オンドルと呼ばれる伝統的な暖房装置です。煙は建物の下を通って、庭にある煙突から出ます。

アンチェは女性の住むところ。少し低くできていました。

ここで自由時間となりました。夜に行く月精橋(Woljeong Bridge)のデイビューも楽しんでとのことでした。ちなみに橋の下は川なのですが、その川に石の橋があります。渡れるそうなのですが、この日は前日の豪雨の影響で、水量が多くて渡ることはできませんでした。

月精橋(Woljeong Bridge)へ。櫓みたいなところを登ると小さな博物館があります。反対側も登ることができました。



緑豊かなエリアがありました。「Gyeongju Oreung Royal Tombs」かなあ。

「Local Confucian School」。学校です。ここは大きかった。



村をぐるっと回ります。行こうと思っていたインジョルミ(Injeolmi)のお店へ。InjeolmiソフトクリームとInjeolmiのセットをオーダー。ちと高いなあと思っていたのですが、それもそのはず、Injeolmiとセットになったソフトクリーム加えて、別皿でInjeolmiがどさっと提供されたのでした。これは食べきれません。思わずバッグくれーと英語と身振りで示して、バッグをもらって、Injeolmiを詰める。きな粉をこぼしてしまいました。きな粉が帽子についてしまった〜と一人で盛り上がりつつ、ソフトクリームをいただく。Injeolmiはきな粉餅ですね。店頭に餅があって、お客さんについてもらっていました。ソフトクリームもInjeolmiも美味しかったです。


16:20出発。次の目的地、天馬塚(Daereungwon Royal Tomb)へはすぐに到着しました。新羅の時代の古墳。朴正煕が発掘プロジェクト作って公園にしたのだそうです。

古墳には番号が振られていました。2番の中に入れるとのこと。白い馬の絵が見つかったことで有名。3番は一番大きく二つの山があります。カップルのお墓とのこと。天馬塚の隣にはファンニダン-ギルロード(Hwangnidan-gil Road)。ストリートフードを楽しめます。10ウォンコインの形をしたチーズブレッドがおすすめだそうな。ちょっと甘いらしい。自由時間で夕食も取れとのことでした。

地図を写真に撮って、古墳を見て回る。写真スポットです。



2の古墳の中には入れました。3,000ウォン。中は発掘品を紹介するミュージアムになっていました。日本の原料と思われるもので宝飾品が作られていました。日本との繋がりもあったんですね。



公園を出て、外のお寺へ。ちょっと非効率なコースどりでした。しかも見過ごしてしまい、引き返して入る。会合みたいのが行われていました。

店に並んだ通りを引き返す。10ウォンコインのパンをいただく。中にチーズと、たぶん餅(違うかなあ)が入っていて、伸びる感じが楽しかったです。少し甘くて味もよし。これはおすすめですね。


集合時間まで時間がなかったので、バスのところまで戻る。と、赤いスティックお菓子とビールのセットがあったので購入。ファンナムチョンドゥギですかね。甘辛でした。結構歯応えがある。そこまでおいしくはなかったですが、変わった感じで良い経験。食べながら飲みながらバスに戻りました。ストローでビールを飲むというのも面白い経験でしたかね。

バスに戻って、慶州東宮と月地(Donggung Palace & Woluji Pond)へ。ガイドさんから説明がありました。新羅の国王の子供の住まいで、池がライトを反射するらしい。中に入ってガイドさんが先に見どころを紹介してくれました。メインの建物を撮るに最適なところがあるのです。

実際にはそのアングル以外から撮っても見事でした!夜景美しかった!



一周回ってトイレに行く。売店はありましたが、いまいち心惹かれず終了。露天も出ていましたが、お腹いっぱいだったのでスルー。

バスで最後のスポット月精橋(Woljeong Bridge)へ。日中にも行った橋です。夜景が見事でした!


ガイドさんが話しかけてくれて、曰く降りるのは西面がいいとのこと。道路が混むので地下鉄を使えということらしい。確かになあと思ったので、その提案に乗ることにしたのでした。釜山駅で乗ったのは私だけでしたし、ガイドさんも運転手さんもその方が助かるのでしょうし。

写真を撮り終えて、念のため最後のトイレに行ってバスに乗り込む。高速をぶっ飛ばします。

はじめの到着地へ。4人とお別れ。西面まではここから30分です。

昨日通った橋を通ります。夜景を楽しめました。バス内で翌日の飛行機のオンラインチェックインとVisit Japanの登録を済ませる。

そして西面到着。ガイドさんとみなさんとお別れです。本当にお世話になりました!

さて、食べ歩きしてから時間も経ったし、せっかくなので夕食を取ろうとうろうろ。ガイドブックを見ると、7番出口の先に飲食店がまとまっているとありました。7番出口まで行って少し歩く。地元的なお店がいくつもありましたが、ちょっと気が引けてしまいました。しばらくうろうろした後に、24時間営業のお店「ホホカムジャタン」に入りました。

店に入っておばさんに声をかける。あっち座ってみたいに言われたのですが、もう一組の客と並んで食べるのもなあと、別のところに座ったら、そっちかよ、みたいに笑われました。メニューを見ていると、おすすめはこれだよ、みたいに教えてくれて、「豚の背骨入り酔い覚ましスープ」をオーダー。他のメニューに大中小があったので、スモールって言ったのですが、このメニューには大中小はなかったようです。

おかずが運ばれてきます。ビールが冷蔵庫に並んでいて、指さすとどうぞ取って行ってと促される。前に千葉県市川市に住んでいたのですが、そこにあった定食屋さんもそうだったなあ。ビールは自分で取っていくのでした。ええと栓抜きはと、と身振りで示すと、引き出しを開けてくれました。そうだったー。韓国は引き出しにスプーンやらティッシュやら栓抜きがあるんだったー。まだ慣れないですね。

キムチを食べているとメインディッシュ到着。いやー、このスープが辛くて美味しいのなんのって。最終日のディナーを飾るにふさわしい料理となりました。骨付きの肉からも出汁が染み出しているのでしょう。スープに深い旨みが感じられました。美味しかったわ〜。まいったまいった。



会計を済まし店を出る。歩いて駅まで戻る。ロッテ百貨店の脇の通りに屋台が出るんですね。外国人らしき人たちも飲み食いしていました。今度来てみようかなあ。

地下鉄で中央駅へ。ホテル脇のコンビニでマッコリをゲット。20%引きになっていたものがあったので、それをいただく。あと、ご飯に振りかけるノリが1+1になっていたので、お土産としてそれもゲットです。店員さんが日本語を話せる方で、袋がいるかを日本語で聞いてくださいました。

ホテルに戻って、シャワーを浴びて、マッコリです。今日買ったマッコリは何かが入っているタイプでした。バニラでしょうか。パッケージを見ると栗かなあ。デザートをいただいているような感じでした。食後に飲むには最適ですね。

マッコリを飲みながら、夕食の場面を記憶の新しいうちにとメモを取る。さて、本来ならここから旅行記のまとめにかかります。旅行中にiPhoneのEvernoteアプリにメモっており、それをお酒を飲みながら書き直していくのがいつもの夜の過ごし方なのですが、この日はまず明日の過ごし方を考えることにしました。

うーん、やっぱりお粥の有名店に行って、そのあとに海沿いを見に行くかなあ。晴れるといいなあ。・・・と考えたりしつつ、夜が更けて行ったのでした。  

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