奥能登国際芸術祭2023と無名塾公演鑑賞 第2日目です。
5:45に起床。朝風呂へ。最近は朝風呂はそこそこしっかりと浸かるようにしています。風呂から出て、一度やってみたかった朝ビール!ツアーならでは?ですね。
6:30になって朝食会場へ。行列ができていました。バイクライダー多め。ビュッフェ形式。まあこんなもんかな。美味しゅうございました。
6:50くらいには行列はほぼ無くなっていました。まあでも朝イチの出来立てを食べたいんだよねえ。ビュッフェ後は会場外にあるコーヒーをいただく。部屋に持ち帰り。
英会話の予習をして、7:30から英会話を受講。準備をして、8時過ぎに1Fに行って、コーヒーをもう一杯いただいた後に、「輪島朝市」に出発しました。この日は晴れていたんですよね。良かった良かった。
前日に添乗員さんから、新鮮な海の幸は時期的に出てないかも、と言われていたのですが、まさにその通りで、干物は出ていましたが、生のお魚は出ていませんでした。あと、店並び的に、海の幸よりも輪島塗のお店が目立った印象です。
一回突き当たりまで行って、その後戻ってこようと思ったのですが、なにやら興味を引くお店がありました。「漆地紋様紙 Yo-Ku」さんです。店長かつアーティストの畠中陽一さんが丁寧に説明してくださいました。和紙に漆を塗って、それをテーブルウェアにしているのです。水で洗うことができるとのこと。一見重そうなオブジェが並んでいるのですが、和紙なので軽いんです。かつ、汚れたら水洗いすればいいというお手軽さ。いま自宅になっているところも見せてくれました。蔵がありました。かつては蔵で漆の上塗りをしていたそうです。埃とか入ってはいけませんからね。蔵の中で、湿度を足して塗っていたんだとか。一定の湿度がないと漆は乾かないんだそうです。とはいえ、暑すぎ、湿度多すぎも良くなくて、今年の夏のような環境だと、牛乳みたいに、上だけ膜が張ったようになっちゃうらしい。
和紙の説明もしてくださいました。雁皮が一万円札のもとだそうな。他にも楮(こうぞ)が使われるらしい。
少し悩んで、ブルーのマットを購入。飾ってもいいし、コーヒーやお酒を飲む時に敷いてもいいかなあと。こういう昔ながらの工芸と、現代のアートのセンスとを掛け合わせた製品って非常に惹かれるものがあるのです。
購入するときに、おかみさんらしき方が「ご縁頂戴しました」と言ってくださいました。いいですよね。ほんとご縁です。ちなみにどこからきたのか聞かれて、住んでいるところを答えたらご主人よく知っていました。友人がいるとか言っていましたっけ。そういうのもご縁を感じますよね。いやー、いいお店でした。輪島朝市をまっすぐに行って、突き当たりを右折してすぐのところにあります。お勧めします。
神社を少し訪れつつ。
このあたりはNHK連続テレビ小説の舞台にもなったんですね。とある建物内に、連続テレビ小説の舞台となったお店が再現されていました。
私は高校生から大学生にかけて、宮本輝の小説にハマっていました。「幻の光」という小説があり、映画になったのは知っていたのですが、この辺りを舞台にしていたんですね。映画は是非見よう。
輪島朝市の通りを戻る。朝ごはんをガッツリといただいたあとではありましたが、せっかくなので、牛肉のお寿司一貫をゲット。食べられるお皿というのもいいじゃないですか。トンビが狙っているので、気をつけて食べるように言われました。トンビに襲われうるのか。ちょっと怖いなあ。ともあれ無事に食べ終わったのでした。
お腹は減っていなかったのですが、せっかくなら名物は食べたいですよね。ということで、「えがらまんじゅう」をいただく。黄色いお米に包まれたあんこ。食べ応えもあり、美味しゅうございました。このお店でもトンビに気をつけるように言われました。トンビ狙っているなあ。
気になっていた酒屋さんへ。ここは試飲のほかにお酒をいただけます。時期的にひやおろしを選択。美味しかったなあ。
試飲もさせていただきました。時間的に行けなかったのですが、「永井豪記念館」がありました。それもあってか、永井豪の漫画をラベルにした日本酒が売られていて、試飲した上で、キューティハニーの日本酒をゲット。お土産にしたのでした。
海辺の写真を撮りつつ、ホテルに戻る。
集合時間には早かったのですが、すでにバスに乗っている方々がいらっしゃいました。部屋に戻ってお手洗い済ましつつ、さっき買ったのをパッキングして、1Fへ。カードキーを返してバスに乗り込みます。昨日は一番後ろの席だったのですが、この日は一番前の席となりました。
この日のメインは無名塾公演。その前に「石川県輪島漆芸美術館」に向かいました。
ツアーならでは、でしょうか。美術館の方が解説してくださいます。解説あると理解が深まりますよね。
漆のピアノからーの、漆の地球儀。曲げわっぱのようにして作られているとのことでした。周りに東京をはじめとした主要な都市の漆絵もありました。
ここは漆を守るために、加湿をしている珍しい美術館なんだとか。漆の木があって、漆の取り方も説明してくださいました。漆とったらその木は切ってしまうそうです。漆は本当に貴重なんですねえ。
企画展も良かったです。現代アートですよね。
バスに乗って、続いては「しおやす漆器工房」へ。まずは輪島塗の説明です。6代目だかの若いご主人が説明してくださいました。日曜日だったので、残念ながら職人さんには出会えずでしたが。
輪島塗は、木をくり抜いて、その後に器の口のところに布を貼ります。その上から漆を塗り重ねます。また、地の粉と呼ばれる珪藻土を800度で焼いて砕いたものと、漆を混ぜ合わせたものを4層塗り重ねるとか。木の器と比べてだいぶ厚く頑丈になるんですよね。下地づくりに3ヶ月。その後の中塗りは漆だけ塗ります。そして研ぐ。表面がツルツルになります。そのあと上塗り。仕上げです。仕切られた部屋でビニールの服を着て作業するそうです。埃とかが入ってはいけませんからね。かつては船で沖に行って作業したりもしたとか。ちなみに、漆を塗るわけですが、乾かないように漆にサランラップを被せます。これがクレラップではダメらしい。サランラップじゃないとダメなんだそうです。そんなこんなで半年かかり、その後に絵付けです。主な手法は蒔絵と沈金。蒔絵は種蒔きから来ていて、漆を重ねてそこに金粉とかを蒔きます。沈金は漆を削ってそこに漆を入れて、さらにそこに金粉などを入れます。塗りを削るというのは、塗りの厚い輪島塗だからこそできるものだとか。
解説が終わって、製品の売り込みコーナーへ。プレートみたいな美術品もありました。そうそう、輪島塗は真っ二つに割れたとしても修理できるんだそうです。そう考えると一生物なのかもしれません。
さて、何を買おう・・・。お茶碗を買っても良かったのですが、去年大地の芸術祭に行った時に買った、木の良いお茶碗を使っていることもあり、お茶碗はスルー。箸がダメになりそうだったので、箸を購入しました。長く使えるといいなあ。大事にしよう。プレートを買っている方々が複数組いらっしゃいました。記念にはいいですよね。
バスにのって昼食会場へ。ホテルに戻って、ホテルそばの「まだら館」でした。海鮮丼!美味しかったー。お昼でしたが、ビールもいただいてしまいました。昨日の夜が輪島のフグ。今日の昼が海鮮丼。日本海の食を堪能した気がします。
お店を出て、添乗員さんと晴れて良かったですねーみたいな話をしつつ、トイレに寄って、バスに戻ります。ここから無名塾公演の場所「能登演劇堂」に向かいました。
うとうとしていたら到着。会場の中にはいくつかお店も出ていました。寝起きだったこともあり、まずはコーヒーをいただく。今までここで公演された演劇のポスターとかが展示されているエリアを見て回る。
グッズとしてUSBとかのケーブルを束ねるホルダーが売っていて、前から欲しかったので、チケット売り場へ。しかし、販売場所は劇場に入場した後とのこと。入場してから購入。パンフレットが販売されていましたが、一旦スルーして席につきました。
いよいよ無名塾+市民合同公演 『等伯 —反骨の画聖—』開演です。長谷川等伯を巡る物語。長谷川等伯といえば松林図が有名なのですが、その絵は、彼が住んでいた地元の松林から着想を得たものだ、という設定。印象に残ったのは、敵と味方に分けて考える等伯の姿勢を問う息子の姿。そして、狩野派と争うための道具として配偶者や息子を捉えていたのではないか、という問いでした。いずれもアクチュアルに現代を問う演劇になっていたと思います。
途中に休憩時間あり。パンフレットはその時に購入。
まあ仕方ないのですが、咳き込む観客、ケータイ鳴らす観客、入り口でいただいたパンフレット類 in ビニール袋をガサガサする観客に少し気を取られることもありました。前に座っている人が大きい方で場面によっては見えないことも。まあまあ、仕方ないですよね。
お芝居終わってバスに戻る。ここから金沢駅まで。
この辺りにはセイタカアワダチソウがたくさん茂っていました。添乗員さん曰く、栄養吸い取りすぎて数が減っているとのこと。逆にススキが増えているそうです。
予定より早く到着し、金沢駅で1時間ほど過ごすことができました。夜景に照らされていた「鼓門」は美しかったなあ。
お土産スポットへ。先に駅弁を購入。駅弁は無くなっちゃいますからね。先に買っておくべきなのです。金沢駅のお土産スポットは充実していました。特に良かったのはお酒のコーナー。なんと100円で40mlの試飲ができます。300円のもあるのですが、100円のを計3回ほど行ってしまいました。満足満足。この機械は人をダメにしますね、しかし。
お弁当が小さいかなあと思って、笹寿司4個も購入。
お土産はのどぐろと、エビのお菓子と、最後に九谷焼のプレート。バンクシー作品を九谷焼で表現していたのです。これは買わずにおれますまい。このせいで集合時間ギリギリになってしまいましたが、時間通りに集合。新幹線へ。新幹線の集団入り口から入ります。修学旅行以来じゃないですかね。こういう入り口から入るのは。
添乗員さんが気を遣ってくれたのか、私はABCと3席並んだ席の窓際Aになりました。かつ、BCに乗客来ず。ゆったりと過ごすことができました。翌日仕事であることは一旦忘れ、お弁当&笹寿司をいただきつつ、買っておいたビールと日本酒をじっくりといただいたのでした。
旅行記を書いて過ごして、やっとこさ車内販売到着。ビールとおつまみを購入。この大きさの新幹線で一人オペレーションだと放送で言っていました。コスト削減か、はたまた人員不足か。なんというか、余裕のない世の中になってきましたね。
大宮。降りる方がいてお別れです。続いて上野。こちらでもお別れ。ちょっと寂しくなりますね。
東京到着。ホームで皆さんと合流し、改札でいよいよお別れ。ありがとうございましたー。よい添乗員さんでありました。
東京からはいつものルートで鎌ヶ谷へ。帰りに翌朝の納豆とりんごを購入。日常に戻ってきました。
いやー、いい旅行でしたー。クラブツーリズム、侮れないな。また利用させていただきます。
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