奥能登国際芸術祭2023に行ってきました。
芸術祭巡りを趣味にしているものとしては、一度は行っておきたかった芸術祭です。でも東京からは遠い・・・。車は無理かな・・・。飛行機+レンタカーというのが定番なわけで、それを考えたのですが、公式HPを見ていたらツアーを発見しました。クラブツーリズムがツアーをやっていたのです。クラブツーリズムサイトで見てみると、土日に空きあり!正直ちょっと割高な気もしましたが、申し込んでみました。ガイドがついてくれるし、一人だと申し込みづらいランチやディナーがついているし。芸術祭を全て回るわけではなかったのですが、2日目も美術館巡りや観劇が付いていてバラエティに富んでいたのも良かった点。
当日。というか、前日、飲みすぎました・・・。飲みすぎたのに、飲んだ後にお風呂をはじめとした水回りの掃除をし、寝て、朝起きたのが5時。身繕いして出発です。行きは羽田から飛行機でした。鎌ヶ谷の弱いところは羽田だなあ。その分成田に近いのですが。久々にモノレールに乗って、羽田空港第2ターミナルへ。ANA便だったからですね。クラブツーリズムの待ち合わせ場所に行く前に、マクドナルドを発見。久々にマクドナルドに行きました。私は朝マックに行く際、「この日は特別な日!」という場合はフィレオフィッシュセットにするのです。入り口の機械でオーダー。久しぶりに食べたフィレオフィッシュは美味しかったなあ。ハッシュポテトも久々。オイリーな感じがたまりません。カロリー摂りすぎですが、まあ朝だし、消化されるでしょう。
待ち合わせ場所へ。飛行機のチケットをゲット。次の待ち合わせは能登空港とのこと。
手荷物検査場へ。場所によっては混んでいましたねー。一番空いていたAの手荷物検査場に行く。PCとかがカバンに入っていても検査してくれるんですね。素晴らしい。スムーズに検査終了。まあ国内便だからこんなものか。
アイスコーヒーをいただきつつ、音楽を聞いたりしてしばらく待つと搭乗時刻。搭乗。お隣にお爺さんがいらっしゃって、「あ、ツアーの方ですか」と声をかけられたので、はいと答える。私の持っていたKindle Oasisについて聞かれたので、本を読むデバイスだと答える。最近はそういうものがあるんだねえ・・・みたいなやり取りをしました。しばらくして離陸!
・・・お隣のお爺さんを見ると、なんかのデバイスを窓にかざしていました。なんだろう。高度測る機械なのか、GPSのデバイスなのか・・・お爺さん、あなたの方がよっぽどギークっすよ!と思いつつ、能登空港って飛行機だと近いですね。離陸して、5分〜10分ですぐに着陸体制に入ります。そのため機中のサービスもなく、飴ちゃんをくれるだけでした。お隣のお爺さんは飴ちゃんを3つももらっていました。
飛行機は結構揺れましたが、無事に到着。揺れても安全ですよーというアナウンスが何回か流れていました。確かにあれだけ揺れれば不安になる乗客は出てくるというものです。ともあれ、無事に到着。飛行機降りるとすぐに出口で、羽田で会った添乗員さんがクラブツーリズムの旗を掲げていました。バスに長く乗るのでトイレに行くように言われて、トイレへ。クラブツーリズムの他のツアーもありました。さっきのお隣のお爺さんは私のツアーとは別のツアーだったようです。
みなさん揃ってバスにゴー。
16人ぐらいだったかな。バスでは2席を1人で独占です。ゆったりしていていいですよね。
「垂水の滝」。風が強い時は、滝のように下におちるのではなく、水が風で吹き飛ばされる感じになるそうです。バスの中から鑑賞。
バスにゆらりゆられて、芸術祭のガイドさんと合流しました。場所は「旧清水保育所」です。バスを降りるとガイドの方がいました。珠洲(すず)でずっと生活している女性でありました。ここには塩田千春「時を運ぶ船」の展示があります。塩田千春は有名で、森美術館とかでも展示がありましたし、地方の芸術祭でもよく登場する作家。私も好きな一人。塩田の砂を運ぶ船に、いつもの赤い毛糸が絡んでいました。展示を見ているとそこのガイドさんが幾つか説明してくださいました。塩田さんはいろいろな色の毛糸を使っていたが、子供産まれて赤い毛糸にしたんだとか。この船は塩の砂を運ぶ船で、作家の苗字は塩田という・・・確かに。言われるまで気づきませんでした。
ここでアンケートに答えて、クリアファイルをいただきました。
このエリアに入り口に塩の製造所みたいなところがあります。芸術祭とは関係ない、写真撮るなーという札が貼られていたりしたのですが、挑発するかの如く写真を撮りたくなる感じのスポット。芸術祭を意識しているようにすら見えました。まあ怒られてもいけませんので、写真は撮りませんでしたが。
しかし、この日は雨模様。かつ風が強い強い。でもこの辺りではこのくらいの風の強さが普通だそうです。弁当忘れても傘忘れるなと言われるほどに、天候がコロコロと変わるところでもあります。
バスに戻って、先に進む。続いて訪れたのは、インフォメーションセンター「スズ・シアター・ミュージアム」です。入り口が狭くて、バス入れるんかいなと思いましたが、到着すると広い駐車場が待っていました。ここは旧西部小学校ですからね。校庭はそりゃ広いってものです。
ミュージアムに入ると、地元の人たちから集めたであろう地域の生活用品をもとに展示が構成されていたように思います。15分のインスタレーション「光の方舟」もあって、ツアーの皆さんと見学しました。塩田を模した空間があるのですが、そこに映像が流されて、本当に海辺で潮の満ち引きがあるような感じになっていました。このインスタレーションはぜひ見るべし。
お昼はお隣の「潮騒レストラン」で。坂茂の建築。檜を圧縮してL字型に整形した木材を使って構成されていました。
ランチはこんな感じ。美味しかったー。一緒の席になった女性の方が食べきれないということで、少しもらってしまいました。ありがとうございます。添乗員さんとガイドさんは離れたところで別のメニューで食事を摂っていました。
早めに食べ終え、周囲のアートの鑑賞やら写真撮影やら。この松の木は風の強さでこうなったようです。
浅葉克己「石の卓球台第3号」。
牛嶋均のこの作品は前日の10/20に完成したとのことでした。観れて良かった。得した気分。
お土産に塩を購入。塩田で作られたものでしょう。
旧西部小学校を出て先に向かう。少し行くと学校がありました。小学校と中学校が合併された学校。中学生は7年生、8年生、9年生と呼ばれるんだとか。
ツアーの都合上、バスからの見学となり、かつ私は反対側にいたので、十分に写真は撮れませんでしたが、ファイグ・アフメッド「自身の扉」や、アナ・ラウラ・アラエズ「太古の響き」を観ました。
あと、「ゴジラ岩」。小さい!言われてみればまあゴジラに見えなくはないかなって感じでした。松井秀喜選手が現役の頃は今よりも人気あったスポットだそうです。彼は石川県出身だから、とのこと。ガイドさんも松井秀喜グッズを買っていたとのことでした。息子さんが同じ年齢だったらしい。
この辺りは「波の花」というのが冬の風物詩だそうです。まだ冬ではありませんでしたが、ガイドさんが、「あ、波の花出ていますね」と言っていました。私にはわかりませんでしたが、一瞬出たのかも。確かに空中に少し白い泡が飛んでいたように見えました。地元の人から見ると迷惑なものらしい。プランクトンがどうのこうのということらしい。詳細失念。
あと、このあたりの建物が興味深い。板の壁に黒い瓦。これは趣深かったですねえ。
ガイドさん曰く、なかなかこの辺りも厳しいようです。人口が減っていっているとのこと。芸術祭もあって、若い人の移住もあるそうですが、老人は亡くなるし、外にいる子どもたちの世話を受けるために出ていくという。ガイドさんがお友達と話していた時に、子供のいる都会の方に行くなんていいねえ、と話したところ、行き先は施設なんだよ、と言われたこともあったとか。暗く生々しい話が続きました。こういうのも現地の素人さんガイドならではで非常に興味深かったです。
「木ノ浦野営場」へ。雨が降っていたので、見学に参加する人と参加しない人に別れました。私は無論参加したわけですが、風が強く、雨足も強くて大変でした。この地域ではいつものことらしい。
アレクサンドル・ポノマリョフ「TENGAI」。酒タンクを使って、奥能登のキリコをイメージした作品。音が出るそうなのですが、出ませんでした。後、2つあるのですが行ったのは1つのみ。もう1つに行く方の道が泥だらけでしたので。ガイドさん曰く、2つがこんなに離れてたら共鳴なんてするわけないわとのこと。そうなのかなー。
ここには他にも展示があったのですが、雨風で諦めて先に進む。
「木ノ浦海岸」のリチャード・ディーコン「Infinity 41.42.43」。
「禄剛埼灯台」があるそうなのですが、バスからは見えませんでした。年に何回か上まで登れるらしい。まあ灯台なので、狭いところを登って終わり、って感じらしいですが。あと、バスからアレクサンドル・コンスタンチーノフ「珠洲海道五十三次」の展示が見れました。バス停を格子状の構造物で包み込んだ作品。4箇所ぐらいあるんだとか。
「道の駅狼煙」に到着しました。能登半島先端の道の駅。バイク乗りがたくさん訪れていましたね。
私はここでガイドブックを購入。あと、豆乳ソフトクリームもゲット。「奥能登応援旅行割キャンペーン」で1,000円のクーポンをもらっていたので、ここで消費。豆乳ソフトクリームはあまり甘くなくて、豆乳の味がしっかりと感じられる美味しいソフトクリームでした。おすすめです。ここは豆腐が有名らしい。ここで収穫される豆を使っているとガイドさんが言っていました。
道の駅でバスに乗り、しかしすぐに降りて、小野龍一「アイオロスの広場」。使われなくなって放置されていたピアノにインスピレーションを受けて制作された作品。調整中でしたが、特別に見せてもらえました。これがツアーの力か。ワイヤーが張ってあって、それを揺らすと音が鳴るという。この地域の音楽が流れるようになっているそうです。この日の夜にコンサート見たいのをすると言っていましたが、この雨風だと厳しいかもねえ、みたいな話になっていました。
バスに戻って先に向かいます。しかし、前日飲みすぎましたねえ。量はそんなに行かなかったんだけどなあ。頭が痛く、バス内で寝て過ごす。
「旧小泊保育所」の山本基「記憶への回廊」。青地に白の迷路、そして塩。この塩は地震でも崩れなかったんだとか。そうそう、ガイドさんからも説明がありましたが、この地域は近年地震に襲われている地域です。家や塀が崩れたということ。来年にもまた地震が襲うのではないかという話も出ているそうです。
続いて蛸島エリアへ。予定を変えてバスの停まるところを工夫してくれて、なるべく歩かないで済むようにしてくださいました。ありがたい。
トビアス・レーベルガー「Something Else is Possible」。国鉄能登線の終着駅だった蛸島駅跡近辺を使っての展示。廃線になったのは結構最近でした。あと、少し先の行けないところに列車が置いてありました。ガイドさん曰く塗り直したんだとか。鉄道の記憶、人の移動の記憶がアートと共に保存されていました。
少し歩いて、田中信行「触生」。一枚板の漆の作品。暗闇に佇んでいました。檜のフォトフレームが売られていて、惹かれるものがあったのですが、うーんちょっと大きいかなーとスルー。ツアーであまり時間がないのも影響しました。ツアーはツアーの時間で進むので、自分のペースでっていうわけには行かないんですよね。よかれ悪しかれ。
続いては「道の駅すずなり」。駅のプラットフォームを使ったワークショップを見て、売店へ。お酒が売っていたので2本ゲット。1,500円を超えて、ツアーできている人で1,500円以上買った人ができるくじを引いて、お菓子をゲット。くじを引いていたのもあって、集合時間ギリギリにバスに戻る。雨の中小走り。
次が最後のスポットということもあり、ガイドさんが演歌を歌ってくださいました。上手でしたし、本当によかった。なんかいいですね。ちょいとレトロな感じもありつつ。ツアーにして良かったなあと本当に思いました。
そして最後のスポット、「見附島」です。虹が見えていました。
波によって削がれていて、どんどんと小さくなっているんだとか。あと、左手の鳥居のところに小さな島があったのですが、無くなったらしい。
なんか変な集団もいました・・・。女性のキャラクターの被り物をした集団・・・。
ここでガイドさんとお別れ。良いガイドさんでしたー。地元の方の解説っていいですね。
ホテルに向かいます。うとうととしてしまいました。やっとこさ二日酔いが覚めてきました。目を覚まして、しばらくすると、千枚田のライトアップが!美しかったです。バスからだったし、写真は上手に撮れませんでしたが・・・。
ホテル「ルートイン輪島」到着!添乗員さんからカードキーをもらって、お部屋に行って荷物を置く。新しいホテルでしたし、部屋が大きいのはいいですね。再びロビーへ。添乗員さんが色々と処理していました。大変だなあ。
みなさん揃って、夕飯のお店へ。「割烹 喜芳」です。途中で転けそうになってしまった。危ない危ない。
ふぐ!輪島といえばふぐでしょうか。ふぐって本当に美味しいですね。歯応えを楽しむ感じです。一番美味しかったのはふぐの白子の茶碗蒸しかな。一緒の席になった年配の女性が、食べきれないからとふぐの唐揚げ一つくださいまして、さらに熱燗飲もうかと熱燗を頼まれていたのですが、飲みきれないからと一杯頂いてしまいました。ありがとうございます。こういうのもツアーの楽しみかねえ。
美味しかったー。大満足。私はビールと冷酒を頂いてしまいました。冷酒は「奥能登の白菊 『輪島物語』 純米 生」。ふぐとマッチしましたねえ。
お酒の会計のためにレジに向かうと添乗員さんがいて会計していました。私も会計を済ませて外へ。雨風強かったですが、何やらライトアップされていたヨットのところに行って写真を撮る。
コンビニを探したのですが、見当たらず。ホテルに戻りました。受付でまたもや添乗員さんを発見。会計していました。忙しいよねえ。おつまみ&お土産を売店でゲットしつつ、ビールと水を自販機でゲット。
お風呂。ここは温泉なのです!加温加水からの循環という温泉ではありましたが、湯船の大きい素敵な温泉でありました。内湯と露天があって、非常に広かったです。広く作れるのが循環温泉のいいところではあります。
部屋に戻ってビール飲みつつ、英会話準備して英会話。終わって、再びお風呂に入り、出てからは写真をMacに取り込みつつ、日記を書く。お酒は日本酒に切り替える。
こうして夜は更けていったのでした。
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